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2012年1月

2012年1月25日 (水)

金沢八景と女神

P12400204                                                                 昨日の休診日、雲の合間をぬって、金沢文庫の称名寺に行ってきました。

そこで、1200年から1300年代の仏像、法華経の書物などを見てきました。いつも古物を見

るとため息が出るほど感心するのですが、それにもまして驚くのはその保存性です。

  現代のデータ、情報は果たして500年、 1000年持つのでしょうか? 結局、墨と和紙

の文化に勝るものはないのではないでしょうか? 大量の情報データをディスクやメディア

に圧縮して保存しないと現代社会は機能しないという反論もあるでしょう。

しかし、これは正論でしょうか?たかが人間の一生なんて100年もないし、鎌倉時代くらい

の情報量では生きていけないのでしょうか?

知恵を出し合い、協力して生きる術を突き詰めていけば十分やっていける気がします。

例えば、この称名寺の建物は釘一本使わずに組み立てられているにも拘わらず、700年も

持ちこたえています。祖先の技術を馬鹿にしてはいけないと思います。

P12400262P124002211そんなことを考えて、今日の診療を始めたの

ですが、患者さんは少なくて落ち込んでいました。

昼休みに用足しに駅の方へうつむきながら、とぼとぼ歩いていた時向こうから来た7,8歳く

らいの女の子に突然「こんにちは!!」と声を掛けられました。

不意を突かれた私は、とっさに挨拶を返せず一呼吸おいてようやく「こんにちは」とつぶや

きました。私の心を見透かしたような笑顔は映画のワンシーンのようでした。

私には後光が差している女神のような女の子でした。

昨日、文庫で思いを馳せた仏様のようでもありました。

50歳も違う小さな子に元気をもらうなんてと思ったりもしましたが、私の心に温かい灯が

灯った事実を否定することは出来ません。

明日も来て下さる患者さんのために頑張ろうという気になりました。

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2012年1月10日 (火)

新しい年の初めに・・・幸福論「若者との差」

P101004233_2P101007622_2Pc30001610P102001844年末から年始にかけて、職場の飲み会あり、
旧友との飲み会あり、そして伊豆への小旅行ありで、考えることも多くブログのアップが途絶えてしまった。奇しくも昨日は成人の日でもあり、今の若者と我々との幸福感の差について考えてみた。今の若者は高度経済成長やバブルの好景気の時代を知らずに生まれ育ってきた。そして現状が幸せだと言っている。それは実は将来には今以上の幸福感は得られないというあきらめのようにも聞こえる。我々の時代は逆で、貧しい中に育ち今に見ていろ!という気持ちで未来に夢を持ち、こつこつとやってきた。しかも日本の成長期と歩みを
同じくしていたので、本当に叶えることができたし、そうでなくても今のような沈滞した雰囲気はなかった。昭和30から40年代の東北地方の人たちが就職列車にのって上野駅から
首都圏の職場についていった事象を、ともすれば哀愁をこめた面持ちでとらえてしまうが、
実は彼らはいつか郷里に新しい家を建ててやろうといったような夢と希望を持って、一生懸命働いて、実際成功した人も多くいるのだ。確かに故郷を出て遠く離れた大都会で働くことは大変なことだっただろうし、淋しさや不安も計り知れないものがあっただろう。しかし、周りには同郷の人がいて、民謡酒場で郷里の民謡を歌い、それは堅い絆で結ばれていたはずだ。一人一人は貧しくて不便な暮らしでも、こうして心が通っていた時代と今のように便利で豊かな暮らしの中で孤独化し、自分をどこに置いたらいいのかわからない時代とどちらが幸福なんだろうか?ましてや、今この国は経済的にも国際的にも競争力が落ち、年間
20万人以上人口が減っている。膨大な借金を後世に回し、それでも消費税増税などとひいひいいっている、この国の人々は今幸せなんだろうか?経済崩壊によるハイパーインフレは東海沖地震のように必ず来る。なのにどちらもその心構えができていない。
何かどこかで歯車が狂ってきているような気がする。ジャーナリストは70年代の経済政策の失敗がいけなかったと言っているが、誰もが失敗だと思っていたのに何もしなかったそれ以降の政治家たちも同罪だと思う。原発事故の報道をみればわかるように、正確な情報をもっと国民に提示すべきだ。人が人と付き合うのが下手になってきている現代、自分の意志をどう相手に伝えるかの重要性に我々はもっと気づくべきだ。
意識改革が必要だ。それにはまず、古き良き時代の邦画を観るというのはどうだろう。
小津安二郎、黒澤明、そして山田洋次の映画は日本人の魂をもう一度燃えたぎらせるのにうってつけの薬だと思う。みんな忘れるな、あの昔のクリスマスや正月の雑踏や賑わい、
あの笑いと元気、そう元旦から店など開かなくていい、都市にみんな集まらなくていい、
原発に頼らなくていい、普段は質素でつつましやかでも、季節の節目を感じられたあの時代の心を取り戻す。それが真の幸せってやつじゃないかなぁ!!

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